硫黄島2部作
監督:クリント・イーストウッド
父親たちの星条旗
出演:ライアン・フィリップ アダム・ビーチ
ジェシー・ブラッドフォード 他
硫黄島からの手紙
出演:渡辺謙 二宮和也 伊原剛志 他
太平洋戦争において軍事拠点であったため 攻防を巡り激戦場となった
東京都・硫黄島にまつわる物語を 日米双方の視点から描いた二部作
イーストウッド監督は頭がいい 実にフェアなことを考えますね
やはりただものではなかった 勧善懲悪のカウボーイじゃなかった
特に「手紙」は日本語もわからないだろうに よく撮れたなと感心です
でも二部作と言えど 各作品はそれぞれ全く演出も 描かれた時も違い
米国視点「星条旗」は 硫黄島勝利後の兵士たちの苦悩を描き
日本視点「手紙」は 戦闘の中での狂気や思いを描きます
やりきれない昔の回顧を追う「星条旗」に対し
ドラマティックで涙をさそうのは第二作「手紙」のほうで
海外でもそちらのほうが評価が高いようです
どちらから見ても どちらか一方だけ見ても 全く差し支えありませんが
ただ やはり それぞれの視点に思い入れを持つなら 両方見たいところ
戦争は よくない いけない と頭では 理解しているつもりながらも
こういう映画を突きつけられると やりきれない思いになるものです
本当に どれほどの若者が貴重な命を散らしていったか…
勝ったから 負けたからと言って 受けた傷はどちらも重く
比べて然るべきものではありません
また決して 彼らの死が無駄だったとは言いません
でも生きることが選べるなら そうであってほしかった
そして 現代に生きる私たちが 恥ずかしく思えてしまう
彼らは自分たちの国土 ひいては 子供たちの未来を守りたいという
懸命な思いで戦い 死んでいったのに 今の世の中を考えると
国のことなど どうでもよくて ある意味 戦争中より命の価値が軽い
死が 現実から逃げる という手段の中にあるのです
兵士たちは そんな社会を作るために 命をかけたわけではないのに…
そこまで含めて 深く考えさせられる両作品だと思います
渡辺謙さんの演じた栗林中将のキャラクターは 人気でるだろうなあ
日本男児の特有の熱さと アメリカ的な包容力を兼ね備えた人物でした
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