ゴールデンウィークを前に 娯楽大作がぞくぞく控えていますが
時代の流れか 近年の映画業界は社会派作品にも力を入れています
タイトル映画をレビューする前にも いくつか紹介しておきましょう
イギリス・ドイツ合作作品 ”ルワンダの涙”
1994年にルワンダ内戦で起きた大量虐殺をテーマにした映画です
実はこの作品は遺憾なことに 多忙が圧して見に行けなかったのですが
ルワンダ・ジェノサイドは 1日に集中した場所で死んだ人の数が
”ヒロシマの原爆以来” と言われているほどの 悲劇的な事件で
ユトラも関連書籍を読んだことがあるような 有名な実話です
地方では これから夏にかけて公開の場所もあるようですね
そして 今年の初めに公開された ”ダーウィンの悪夢”
タンザニア・ビクトリア湖の生態系を狂わせた外来魚がもたらす
様々な問題を扱ったインタビュー・ドキュメント作品です
ブラッドダイヤモンドと同様 内戦の武器流通を支える経済に直結し
魚の消費者として関わる日本人にとっても 見過ごせないテーマです
前置きが長くなりましたが 鑑賞して参りました ブラッドダイヤモンド
ついに時期遅れの単館上映だけでなく 全国の大型シネコンで見られる
ズウィック監督の社会派ハリウッド大作が日本に上陸したのです
ブラッドダイヤモンド
監督: エドワード・ズウィック
出演: レオナルド・ディカプリオ ジェニファー・コネリー
ジャイモン・フンスー マイケル・シーン 他
舞台は90年代後半のアフリカ・シェラレオネ
違法に取引されたダイヤの収益で武器が反政府軍に渡り
内戦を影で支えた闇の経済 ”ブラッドダイヤモンド”を巡る物語
それを売りさばく闇商人と 真実を追うジャーナリスト
そして偶然に巨大なダイヤを見つけた原住民の人間模様を描きます
シェラレオネは今でこそ内戦も鎮火し 平和になっているそうですが
この作品の舞台は そう遠い過去ではありません
傷跡は今も 土地や子供たちの胸に 生々しく残っているのでしょうね
しかし ユトラは本当にアフリカ内戦を 頭でしか考えてなかったなと思う
映画自体 人の作ったものだし 事実を知った気になるつもりもないですが
石油や金 ダイヤ 資源が豊かであるはずの土地ばかりが不幸を背負います
だからと言って 全ての原因が 資本主義や人種差別にあるわけではなく…
社会問題についてはダーウィンの悪夢の記事でさんざ書いたので
あちらに委ねますが この作品はアフリカをまた違う角度で捉えています
最近のユトラは争いの原因は利権ばかりでなく やはり愛憎が最たるものと
その考えに帰結するようになってきました 家族がいないから争うのだと…
親とさえ離れなければ 人を愛することを教育してもらえただろう子供が
たくさんいるのです この映画はダイヤモンドをタイトルにしていますが
ダイヤはただの象徴で それよりももっと家族愛を押し出した作品でした
息子を探す父親を演じた ジャイモン・フンスーの真摯な体当たり演技は
怒りや悲しみが心にびんびん伝わってきて 本当に涙を誘いました
主人公ダニーとマディーの 恋と呼ぶには切ない愛にも 胸が熱くなります
マディー役のジェニファー・コネリーがあまりに美しかったです
こんな女になりたいと思ってしまうような すごく優しい目をしてました
最後にダニー役のレオナルド・ディカプリオ… すごすぎます
”ディパーテッド”とあわせて ゴールデン・グローブ賞に史上初となる
主演男優賞ダブル・ノミネート この快挙は嘘ではないですよ
実は昔は苦手だったのですが 今回で完全にオチました てか ファン
ズウィック監督のスキルも素晴らしかった
現実感を匂わせながら説教臭くなく 戦場アクションを前面に押し出して
終始スリルを失わないエンターテインメントになっていたと思います
>> 戻